2022年7月22日(金)
ヤクルト[2-5]広島(神宮)
秋山翔吾はすごかった。5打数4安打に同点ホームラン。さすがの貫禄を見せられた。試合前の打率.171から打率.239に急上昇。いままでの戦いぶり撒き餌だったのか…。
センターでの守備もふつうにこなしクッション処理も無難だった。いやうまかった。彼が神宮球場で戦うのは5年ぶりのこと。それでもフェンスの感覚は覚えていたのだろうか。それとも試合前練習や試合中にアジャストしたのだろうか。いずれにせよさすがだった。
元メジャーリーガーの力はすごい、と改めて実感した。出身チームに戻ったわけでもないのにものすごい影響力なんだ、と。佐々岡真司監督も試合後の談話でこう言った。
アキが打つとチームも盛り上がるし、ベンチの中でも声を出しているのが見える。当の本人も打つからより盛り上がって、小園、マツ(松山)も打ったと思う
日刊スポーツ
これはヤクルトでもそうだ。2018年に青木宣親が戻ってきてから強く感じるようになった。
戦力としてはもちろんだし、外国人選手とのコミュニケーション、チーム内での立ち振舞い、言動、モチベーションの上げ方、若い選手を引き連れての自主トレ……少し思いつくだけでもこれだけある。
20代の頃のちょっといけ好かない感じだった青木はどこにもいなかった。一回りどころか二回りも三回りも大きくなって帰ってきた。6年間の青木不在のマイナスを大きく超えるプラスをもたらしているような気さえする。
今のヤクルトのメンバーでメジャーにもっとも近いのは(公式的な発言はもちろんないが)村上宗隆だろう。
青木の存在や東京オリンピックにおける日本代表での経験から、メジャーリーグという大舞台を目指してもなんらおかしくはない。守備的にどうなのかという部分はあれど、打撃成績に関していえば問題はない。
ぼくはメジャーリーガー村上が見たい。高卒2年目から活躍している村上は大きな怪我がなければ2027年オフに海外FA権を行使できる。移籍したならば2028年シーズンは28歳だ。青木が30歳で渡ったのよりも2年早い。
が、ぼくはそこまで待つのではなく25歳、26歳もっと若く世界の舞台で戦い、そして戻ってきてほしい。青木や広島の黒田博樹のように戦力となる状態で帰ってきたら、それこそチームにとって大きなプラスになる。
黒田も青木も決して強いとはいえない古巣を戻ってきてから優勝に導いた。村上もそういう存在になってほしい。
青木も黒田も渡米前はチームを優勝に導くことができなかった。でも村上は去年導いた。今年も必死に導こうとしている。
そして2030年代後半にメジャー帰りの村上が再びチームを優勝に導く。青木らを超えるそんなストーリーもいいじゃないか。もしかしたら大谷さんが先に達成してしまうかもしれないのはさておき。
だけど多くのファンの希望は残留なんだろうな──。
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005988
※ヤクルト公式HPより
参考記事:https://www.nikkansports.com/baseball/news/202207220001816.html
※日刊スポーツより佐々岡監督コメント