2022年8月9日(火)
広島[2-0]ヤクルト(マツダスタジアム)
変わり果てた姿になっている選手たちが多いなかで、高梨裕稔は変わっていなかった。
コロナ明けの選手たちは苦しんでいる。野手陣の不調は言わずもがな。投手陣も大西広樹が二軍を含めて3試合連続失点と苦しみ登録を抹消された。田口麗斗も三者凡退は一度もなく先日の巨人戦では火消しに失敗。高梨は大丈夫なのだろうか──そんな不安がなかったかといえば嘘になる。
それでもいつものように最後は苦しみながらも6回を投げきって1失点。守備に足を引っ張られたことを考えると合格点どころか神のようにも見える。思うような球が投げられなかった後の仕草も前と同じ。よかった(安堵)。
勝ちがつけばよかったけれども、それはめぐり合わせもある。この内容ならまぁ大丈夫だろうな、と思わせてくれただけで十分だった。
NPBのファンの間ではトレードやFAといった移籍に対して好意的な印象を持っている人が少ない。FAだと選手を獲得した球団が叩かれる風潮はずっと消えない。出ていかれた球団ではなく獲得した球団を叩くことがぼくには理解できない。普通逆だろうって。
このオフに導入されるであろう現役トレードもファンの反応が正直怖い。ぼくが移籍するわけではないのだけれども怖い。よくわからん批判や非難が噴出することは目に見えている。
高梨のような交換トレードはまだましなのかもしれない。それでも移籍直後には様々な反応があった。高梨はもちろんその他の3人にが対しても。そんな声を封じ込めるように、トレードで加入した高梨には頑張ってほしいな、とずっと思っている。
選手の移籍って思ったより悪くない。
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021006060
※ヤクルト公式HPより