気になって仕方がない8回のif | ヤクルトが好き

2022年7月20日(水)
ヤクルト[8-2]巨人(神宮)

やっぱり野球はおもしろい。

この日、Hero・市川悠太を昇格させ中継ぎの一軍登録人数を10人にして試合に臨んだ。ベンチ外は清水昇と田口麗斗が不在のチームではマクガフに次ぐ存在だった梅野雄吾、コールの2人。

連投中だったとはいえ翌日は試合がなく、翌週の前半はオールスターブレイク。加えてチームは危機的な状況。2人の3連投を解禁したとしても理解はできる。

それでもしなかった。結果的にしなかったのではなく、できないようにした。

試合中は戦況を追いながら、とってもわくわくしながらブルペンを双眼鏡で覗き込んだ。リード、ビハインド、同点つまり点差と相手打者との兼ね合い(相性や左右)、走者の状況、代打の状況──そのすべてが交わりブルペンの準備は進んでいく。それを眺める時間は楽しい。

この試合ではマクガフに次ぐ実績のある今野龍太が火消し的な役割だった(はずだ)。他の投手がマウンドに行き、走者を出したり危機的な状況になる手前でブルペンで投球を始めていた。

そわそわした。4-2と2点リードの7回。マウンドには久保拓眞。ブルペンには今野。昨日はギリギリまで準備しなかったブルペンなのに、この日は早い段階で危機に備えた。高津臣吾監督がいるとやっぱりちがうな。いい、わるいではなく違う。

久保が打ち込まれたら、あるいは危うくなったら今野投入のシナリオだったのだろう。そうなったら8回は誰が投げるの? 今野の球数が少なければ、回跨ぎもある。でも15球、20球となげ、リードを保つ、あるいは同点だったら。

清水も田口も梅野もコールも今野もいない。木澤もすでに降板していた。まさかマクガフ炎の回跨ぎはないだろう。

残っているのは一番実績があるとはいえ今年登板のない星知弥、この日昇格したばかりの坂本光士郎、デビュー以来一軍登板のない鈴木裕太、こないだデビューしたけど2試合連続1回1失点の市川。僅差のリードで8回を迎えたらはたして誰が…。

こんなワクワクするシチュエーションはなかなかない。そんな状況にならないほうがいいのだけれども、指揮官は想定して動いていた。いや、動かなければならない。ファン(ぼく)も考えに考えた。

結果的に久保はなにごともなく、巨人打線を抑え、その裏、村上宗隆がホームランを放ち7-2とリードが広がった。これなら誰を投入しても大差はない。

8回は星、そして9回は市川が投げた。ふたりとも問題なかった。久保を含めて勝ちパターンではなく、なんなら今シーズン一軍での実績が皆無だった3人がちゃんと役割を果たした。

ほっと胸をなでおろしたのと同時に、”8回のif”が気になって仕方ない。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005979
※ヤクルト公式HPより

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