近藤弘樹の”栄転”で思い出したこと | ヤクルトが好き

2021年5月9日(日)
巨人[7-5]ヤクルト(東京ドーム)

プロ野球の世界においてシーズンが開幕してから配置転換されることは珍しいことではない。ただ、一口に配置転換といっても様々なものがある。守備位置、打順、先発と中継ぎ、そして投げる順番だ。

現代の野球では7回、8回、9回を任されるいわゆる「勝ちパターン」の投手が重要になっている。中継ぎ投手であればまずはここに入ることを目標とし、ゆくゆくは9回の男、すなわち守護神を目指すのだろう。

今日の試合では近藤弘樹が僅差のリードの場面で「7回」を託された。今までにも僅差の終盤を任されることはあった。しかし、そのどれもが万全なる勝ちパターンとして出てきたわけではない。

他の勝ちパターンが連投、あるいは3連投していたり、4点差だったり、同点であったり、と。勝ちパターンが投げる場面ではあるけれども、ちょっと違う感じだった。

それが、今日はどうだ。6回2点ビハインドの場面で清水昇が投げ、勝ち越した直後の7回に満を持して近藤がマウンドに上ったのである。ここ最近のブルペンワーク(現地では見れてないが放送で映っているところから察するに)を見ると、配置転換され役割が変わったのだろう。”栄転”ともいえる。

これまでの近藤は回の途中から走者のいる場面で、相手の勢いを止める火消し役としての役割が多かった。それが2点リードの7回、そして前日も翌日も試合がない、いわば盤石のリレーが組める場面である。

近藤としてみれば、いや、投手としてみれば、6回であろうと7回であろうと、それこそ9回であろうとやることは変わらない。相手の打者を抑えるだけ。配置転換といっても守備位置が内野から外野に変わったり、先発から中継ぎに変わるのと比べれば負担は少ない。それでも球界を見渡すと、それまで違う場面では抑えていたのに勝ちパターンに入ると、とたんに打たれだす投手が多くいる。ヤクルトでも幾度となく見てきた。

それがどうだろう。今日の近藤はランナーこそ出したが、最後は真骨頂でもある150キロを超えるシュートで、天敵ウィーラーを併殺に打ち取った。

「投げる場面が変わってもやることは変わらないですから」とでも言いそうな涼しい顔。あたりまえのことだがむつかしい、それをかんたんに見せてしまうにくい男だ。

これから先、どのような起用法になるのかはわからない。高津臣吾監督や伊藤智仁投手コーチの考えはどこにあるのか。安定感のある近藤を勝ちパターンの一角に組み込むまれるのか、それとも困ったときの火消し役なのか、答え合わせは来週に持ち越しだ。

幸い来週から神宮球場での観戦が解禁になった。ブルペンワークを観察することができる。まずはリードして終盤を迎えてほしいものである。

書いている途中、いやもしかしたらずっと頭の中にあったのかもしれない。近年ヤクルトが上位に顔を出したときは秋吉亮(2015年)、ハフ(2018年)と火消しができフル回転できる投手がいたな、とそんなことを思い出した。

試合結果 https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021000318
※ヤクルト公式HPより

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です