ファンを弄ぶ小川泰弘という男 | ヤクルトが好き

小川泰弘

2021年9月29日(水)
ヤクルト[5-7]DeNA(神宮)

あっけない幕引きだった。

球団記録である40イニング連続無失点まであと4イニングに迫っていた。先発のマウンドには小川泰弘。なんとか4回まで……。

そんな思いは霧散する。連打で無死一、三塁を作られ犠飛というお手本のような攻撃で1点を失った。わずか8球。その後、小川は立ち直ることなく3回6失点(自責5)でノックアウトされる。連勝は9、連続試合無敗も13で止まった。

連勝あるいは連敗もいつかは止まる。その止まり方、終わり方が後に引かなければそれはいつでもいい。

そういった視点で見たとき、ちょうどこの日はベストなのかはわからないけれどもベターだったのではないのか。負け惜しみではなくそう感じた。

次代のエース奥川恭伸や誰しもが勝利を願う石川雅規、あるいは奮闘を続ける中継ぎ陣で記録が途絶えていたら……。そう考えるとエース(でなければならない)小川で途絶えるというのは理想に近い。投手陣ではもっとも高給取りであり、それを受け止めるだけのこころもきっとある。

記録をストップさせてしまった、というマイナスの感情から負のスパイラルに陥ることは想像しにくい。若手選手なら後悔の念で立ち直れなくなる、そんなことだってないとは言い切れない。

この日の投球はたしかに不甲斐なかった。エースなんておこがましい。前日の奥川の投球を見た後だからか余計にそう感じる。

そう考えた頭でこうも考える。

小川はこれまでにもファンの心を弄んできた。好投したかと思えば序盤でノックアウト。もうだめか…と思わせておきながらの完封勝利。ニューヨークにいたらなば見出しで遊ばれること間違いない。そういえば昨年のオフもFA権利を行使するのかと思わせておきながらの急転直下、未行使残留。

ファンの感情のゆらぎを楽しんでいるかのようでもあった(そんなことはない)。

これまでの小川を見ていればわかる。何食わぬ顔で次回登板はやってくれる。それが小川という男なのだから。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021000851
※ヤクルト公式HPより

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