ちょっと気になるサンタナのこと | ヤクルトが好き

サンタナ

2021年10月1日(金)
広島[4-5]ヤクルト(マツダ)

満身創痍で戦っている。

直前に交錯プレーがありながら決勝タイムリーを放った中村悠平だけではない。リーグ2位の60試合に登板している清水昇。オリンピックにも出場した山田哲人や村上宗隆、そしてマクガフ……。

骨折や腱の異常といった明らかな故障はないにせよ、痛みや違和感を抱えながらプレーしていることだろう。一般人であるファン(ぼく)だって、毎日身体の調子がいいかというとそんなことはない。気怠さや頭痛といった、病気ではないけど調子が良くないなとは多くある。

好プレーをみせたときに崇めることはあれど、選手たちも同じ人間。なにかしらの不調があってもおかしくはない。それがプレーや成績に現れないよう、毎日ケアをしながら戦っていることは容易に想像がつく。

そのなかで気がかりなのがサンタナのこと。96試合で打率.268(306打数82安打)、12本塁打、44打点、OPS.793という成績は客観的に見て可もなく不可もなく。大活躍ではないかもしれないけれども、キャンプがないなかで合流した1年目と考えれば絶望的ではまったくない。4番打者ならあれでも7番打者なら十分すぎる。

ライトの守備はうまいかというとお世辞にもうまいとはいえない。そもそもうまければ毎日のように守備固めが出るわけがない。動き全体がもっさりしていることもあり、瞬発力には欠けている。ちょっと調べれば出てくる守備の指標は見ないほうがいい。見たらめまいがする。

それでも愛されるのは──キャラクターも十二分にあるけれども──サボることをせず、イージーフライは両手でしっかり掴む堅実さを持っているからだと思っている。まじめだ。

そのサンタナが不振にあえいでいる。9月22日の試合でフェンス激突のプレーを見せ途中交代。その後、代打を含め6試合に出場した。その間に生まれたヒットは0。出塁も四球がひとつだけ。ここ3試合は外野にも打球が飛んでいない。

外のボールに手を出し空振り三振。これまでに多くの外国人選手が苦しんできたのと同じように手玉に取られている。この不振の原因がフェンス激突の代償なのか、それとも疲れなのか、相手チームに攻略されたからなのか理由はファン(ぼく)にはわからない。

(おそらく)独身のサンタナは日本に家族はいないだろう。頼れる人も数少ないはず。今はネットで世界中の人と繋がれるけれども、面と向かって会話することはやっぱり大きな心の拠り所になる。

その拠り所がないサンタナは成績が振るわない時、誰に悩みを打ち明けるのだろうか。言葉が伝わりにくいコーチなのか、それとも通訳なのか、あるいはオスナなのか。

陽気な人が多いドミニカンであるサンタナも、実は明るいキャラクターで悩みなんてないのだろうか。圧倒的”陽”なオスナに気を使って”陰”を演じているだけなんだろうか。

考えても答えがわからない疑問ばかりが浮かぶ。

「〜なのか」「〜だろうか」がつづけばつづくほど、心配が募る。ファン(ぼく)が心配したところでなにも変わらないのに。

オスナは家族が来日し、勝負の10月に復活した。その一方でサンタナが取り残されていないのか。ケアはされているのか。

愛されキャラクター・サンタナの無病息災、平穏無事を祈り、復調そして覚醒を待つ。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021000865
※ヤクルト公式HPより

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