継投ノーヒッターより嬉しい宮本丈、吉田大成、西浦直亨が見せたキャンプの成果 │ ヤクルトが好き

浦添

2022年2月26日(土)
ヤクルト[5-0]楽天(ANA BALL PARK 浦添)

オープン戦の初戦。ほぼガチメンツからどんどんメンバーが入れ替わり、1.5軍と呼ばれるようなレギュラーを目指す選手たちが増えた試合中盤、キャンプで取り組んでいたことが一気に出た。

6回に吉田大成が一塁から左翼に周り、宮本丈が右翼から一塁に回る。吉田はオープン戦と公式戦で外野の守備についたことはなく、これが初めてのこと。宮本が一塁の守備につくのも2年振り。去年は一度もついていない。

少し振り返ってみると春季キャンプ中、吉田は左翼の守備練習を行っていたし、宮本はシートノックで外野につかずいきなり一塁を守っていた日もあった。

2人にとって本職ではないポジションではあるけれども、試合に出るためなら、チームに必要とされるなら──そんな思いで練習をしてきたことだろう。それをオープン戦とはいえ、お金をファンに払ってもらっている試合で試したということは、高津臣吾監督にとっても本気のオプションということなのだろう。練習試合とは訳がちがう。

宮本は(推しという贔屓目抜きで)好守を見せだし、吉田もあわやファインプレーというスライディングキャッチ未遂があった。明らかに成果が出ている。選球眼がよくてバントもできる左打ちの吉田が二遊間に加えて一塁と外野もできるようになると、宮本とキャラが丸かぶりするしちょっとどころじゃない不安があるのだけれども……という心の声は置いておこう。

そして7回には西浦直亨が右方向にタイムリーを打った。CS放送では杉村繁コーチのコメントとして「(西浦は)逆方向(ライト方向)を意識するようになった」とのコメントが紹介された。

ぼくが見た春季キャンプでの打撃練習でも逆方向を意識しているのだろうな、というターンがあった。あたりはまったく鋭くない。ヒットにならないだろうな。素人目で見てもそう感じさせる打球が続いた。前の組で打っていた山田哲人と村上宗隆の2人と比べると雲泥の差だ。それでも西浦は逆方向に打ち続けた。

引っ張って強く打つのが西浦の持ち味のひとつでもあった。そこからの脱却なのか、なんだか強い意志を感じたことを思い出す。

継投でのノーヒットノーランはもちろんすごい。サンタナも初実戦でいきなり打った。でもそれ以上にレギュラーが確約されていない3人の活躍。いや、ここ3週間のキャンプの成果をいきなり見せてくれたこと。こっちのほうがぼくは嬉しかった。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2022022601
※球団公式HPより

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です