しんどい試合でも。石山泰稚が見せた格の違い |ヤクルトが好き

20220401スコアボード

2022年4月1日(金)
ヤクルト[1-6]DeNA(神宮)

負けに不思議の負け無し、の典型的な試合だった。失策が失点に結びつき攻撃はうまくいかない。勝った負けたは関係なく、おもしろいとはまったくもって思えない試合だった。年にたくさんの試合を見ていればこういう日もたまには(ほんとたまにはにしてほしい)ある。運が悪かった。ただそれだけのこと。

前日とほぼ同じ書き出しだが、同じような展開だったのだからしょうがない。コロナ禍からの回復途上ということもあり、観客動員が思うようにいかない現状はある。それでもこういう試合が続くとお客さんは離れる、あるいは定着しない、のではないだろうかと思わされる。

1回に3点のビハインドを喫し1点を返してそのまま終盤へ。2点差なら9回、ワンチャンスでなんとかなる、それなのに9回にファン(ぼく)を奈落の底へ突き落とすかのような3失点。盛り上がる瞬間などなかった。

熱心なファン、いわゆるコア層や特定の選手を推しているファン以外、つまりライト層と呼ばれるファンは”また来たい”とはたして思うのだろうか。たまにはしょうがない。でも3試合も続くと…繰り返しになるけれども”勝った負けた”ではなく、盛り上がりに欠ける淡白な展開。”これおもしろいのかな?”と思った次第である。

そんな試合でも印象に残ったシーンはもちろんあった。去年は苦しんだ末、終盤には復活した石山泰稚である。2点ビハインドの7回。本来であれば─守護神ではなくとも──石山が投げるような場面ではなかった。

それでも与えられた場所で謎の球を繰り出し、スライダーを決め、ストレートを刺した。この日投げたヤクルトの投手のなかで誰よりもよかった。格が違う、とはこういうときに使うんだなと思わされる。

勝利に結びつく投球とはならなかった。けれどもビハインドのこの場面で、素晴らしい球を投げることができる石山が出てくる現実。調整登板という概念から目をそむけつつ見方を変えれば、中継ぎ投手はそうとう充実してるのでは? とポジティブに捉えることができる。

負けがこむとしんどくなるけれども、(ファンのなかだけであっても)根拠のあるなにかを見つけることができれば野球はおもしろい。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005458
※ヤクルト公式HPより

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