マクガフが果たした8ヶ月越しのリベンジ | ヤクルトが好き

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2022年4月23日(土)
ヤクルト[1-0]阪神(神宮)

これが見たかった。ジスイズプロ野球。背景があるからこそおもしろいプロ野球。数字だけを眺めていてもなにも伝わってこないよ、と言わんばかりの試合だった。

ゲームスコアは1-0。打ったヒットは3本。打たれたヒットは4本。石川が勝ち青木が打った。ボックススコアを眺めるだけではあまりおもしろくない。それが42歳の石川が入団から21年連続白星を挙げ、不振にあえぐ40歳の青木が今シーズン第1号のホームランを放った。

チームを、球界を代表するベテランが試合を作り上げる。無味無臭のボックススコア以上の価値がそこにはあった。

でもファン(ぼく)のなかでは、この試合はなんといってもマクガフだ。1点リードの最終回のマウンドに登る。簡単に2アウトを取るも迎えるは虎の主砲・佐藤輝明。今年はホームランを打ちながらも高打率を維持している。難敵以外のなにものでもない。まさにラスボス。

それでも慎重に攻めながら様子を見て…なんてことは考えなかった。初球からの真っ向勝負。2球連続ストレートで追い込んでから1球外す…なんてこともまるでない。スプリットを投げれば簡単にバットは空を切りそうな気配。それでも「これでもか」とストライクゾーンに投げ込まれるストレートにカットボール。

佐藤もすごい。あてにいく打撃をするなんてことは微塵もなく、しっかりとしたスイングでそれに応えてくる。2球ファールされるも最後は空振り三振。マクガフも佐藤もプロだった。

佐藤には、ちょこんと当ててヒットを狙い、次の大山悠輔の一発に託す。そんなシナリオだってあったはずだ。それをしなかった、あるいはさせなかった。自分で決める、そんな意志が見え隠れした。

リードした内山壮真が中村悠平ver.2021に見えた。あそこでホームランを打たれていたら「なんで慎重にいかなかった」とかの声が多くあがったことは想像に難くない。そんな声を黙らせる強気のリード。マクガフ、佐藤、そして内山の3人が作った世界は美しかった。これが見たかった。

そしてもうひとつ。このマウンドはマクガフにとってのリベンジでもあった。去年8月の草なぎ球場。マクガフは暴投で9回に同点に追いつかれ石川の勝ちが消えた。試合がそのまま終わっていれば決勝打は青木だった。

消沈したマクガフがベンチに戻ったとき、真っ先に迎え入れたのが青木と内川聖一だった。ベテランの仕事だ。あの光景は目に焼き付いている。

あれから8ヶ月。青木が決勝打を放ち石川に勝利投手の権利。リードは1点。舞台は違えど同じシチュエーションが整えられる奇跡。だから野球はおもしろい。

草薙球場青木宣親と草薙球場の共通点 | ヤクルトが好き

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005561
※ヤクルト公式HPより

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