なんだかよくわからない男・サイスニード | ヤクルトが好き

サイスニード

2022年5月8日(日)
巨人[3-4]ヤクルト(東京ドーム)

この男、よくわからない。

先発のサイスニードは6回途中1失点。先発投手としては可もなく不可もなくといった内容でマウンドを降りた。いやもしかしたら、サイスニードが先発ローテーションを任される外国人の助っ人であることを考慮に入れると、一般的には不可のほうが強いのかもしれない。

若手投手に求めるものとエースに求めるものが違うように、外国人投手に求めるものも違ってくる。投手に限らず育成契約でなければ外国人選手は傭兵だ。高い年俸を払ってチームを強化するための精鋭として連れてきている。若手投手と同じような成績ならば、あまり意味はない。もちろんこれは一般的な話であり、サイスニードがダメということではなくて。

序盤から好投を続けてもイニングが深まるにつれて、突如として制球が荒れてくる。イラッとしたような素振りを見せることもあれば、自身を落ち着かせようと整えている(ように見える)こともある。

死球を当てれば帽子を取って謝罪する、日本人的な一面もある。スキンヘッドのサイスニードは帽子を取った方が迫力があるのでは……というつっこみはなしだ。猪突猛進に見える姿かたちにもかかわらず、本拠地で打席に入るときに流れる曲はどこか牧歌的。150キロを超えるストレートをビュンビュン投げたり、すごく曲がるスライダーやストンと落ちるフォークがあるわけではない。なにか突出したわかりやすい武器があるわけはないし、球は荒れるけれどもよくまとまっている。

とても打ちそうな打撃フォームだけどヒットは期待できない。今年もノーヒットだし去年も24打席で1安打だった。それでも塁に出ればヘッドスライディング(の是非はさておき)で帰塁するほどの闘争心を見せる。

まぁそうあれだ。めちゃくちゃすごい成績ではないのだけれども、いでたちもちょっと強面だけれども、馴染みやすい雰囲気が醸し出ている。そして真面目だ。そういう意味では傭兵ではあるけれども、どこか昔からチームにいるかのような、親しみやすさを感じさせてくれる。

そうだなぁ。よくわからないけど悪いやつではなさそう。そんな感じ。そういえば去年の優勝のときは日本にいなかったなぁ。今年は一緒に喜びたいよね、そう思わせてくれる。ファン(ぼく)はこういう外国人選手がきっと好きだ。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/schedule/
※ヤクルト公式HPより

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