埋もれるか、それとも抜け出すか─ドラ1入団から7年目の原樹理 | ヤクルトが好き

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2022年6月1日(水)
ヤクルト[3-4]ロッテ(神宮)

打ち込まれた気はしなかったけれども打ち負けたのか──。両軍合わせて6本のホームランが飛び交った試合、あと一歩のところで及ばなかった。

先発の原樹理は、3本のソロホームランとタイムリーを浴びて6回4失点で降板。今シーズン3敗目を喫した。

細かい結果を見ると6回4失点、被安打6、被本塁打3、奪三振5、与四球1(82球)。四球で崩れたのではなく、ホームランで沈んだ。

逃げずに立ち向かったことで球数も多くなく6回を投げきった。打たれた原因が球の質にあるのか、配球にあるのか、それとも相手がものすごくうまかったのか、そこはわからないけれども、ホームランを3本打たれた事実は変わらない。

これが二軍から上がってきたばかりの、これから先のローテーションを担う若手投手の、テスト登板ならよかった。でも現実は違う。

ドラフト1位で入団した期待の星の7年目。それでいて去年の後半に活躍し、「今年はようやく飛躍か!? 」と称されていた投手の登板だった。

ドラフト同期の1位には吉田正尚(オリックス)、今永昇太(DeNA)、小笠原慎之介(中日)らがいる。

吉田は遥か雲の上。大学時代に競ったライバルの今永は故障がちながらエース格。今年も復帰してから4試合で2勝0敗、防御率1.67。さすがの投球を見せている。

甲子園優勝投手の肩書きを持っている高卒の小笠原はローテーション投手3番手を張っている。去年は原が達成したことのない規定投球回にも到達した。

一方で原よりも成績を残すことができていない選手も多い。すでにNPBを去ったドラ1もいる。原はドラフト1位の12人という括りの中では、上位でもないし下位でもない。中間層。なんだかとても日本人らしい。

今年は大チャンスだ。昨年同様、先発ローテーション投手を一般的な6人に固定せず、7人から8人くらいで回している。チャンス枠もある。枠が多くエース候補の奥川恭伸が故障で離脱している。ここで結果を出せば、一気に上り詰めることのできるチャンスの年だ。チーム内の序列、先発候補のなかでもエース格でも期待の若手でもない”中間層”から抜け出すことができる。もちろん同期たちとの差を縮めることだって。

チャンスを掴んだ選手が輝ける。8年前の山田哲人、2年前の清水昇、今年の長岡秀樹──みんな競争を勝ち抜きチャンスをものにしたから今がある。

そういえば宮本慎也元ヘッドコーチが言っていた。ここでダメなら外そうという分水嶺の試合で、「レギュラーになるやつはそういうところで結果を出す」。村上宗隆がそうだったらしい。そういうものなのだろう。

チャンスをものにできるのか、それともこのまま終わるのか。そろそろ”いい意味”の実力で話題にならないと──。

中間層から抜け出せず埋もれてしまう。原はどっちなんだろうか。期待先行型から実力型への華麗なる転身、見せてくれ。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005754
※ヤクルト公式HPより

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