奥村展征──6年で脇役から主役の代役へ | ヤクルトが好き

奥村展征

2022年6月9日(木)
オリックス[1-2]ヤクルト(京セラドーム)

すっかり逞しくなったものだ。ゲームセットの瞬間、6年前の雨上がりの神宮球場を思い出した。

2016年7月9日──由規の復帰登板。6回途中6失点と満足いく結果には程遠かったけれども、たしかな一歩を踏み出した試合だ。この試合は由規一色。入り口で配られた応援ボードで球場は緑に染まっていた。

そんな試合で本当の一歩目を踏み出したのが奥村展征だった。これまた一軍初出場だった中島彰吾の代打として9回裏の打席に入った。デビュー戦に気づいたわずかなファンが贈った拍手はまばら。由規へのそれとは大きく違う。結果は二ゴロ。惜しくもなく平凡な一打だった。主役の由規に対して奥村の存在は小さかった。

それから確かな二歩目を踏み出したのかは、自信を持って答えることができない。たしかに出場試合は増えた。2019年にはキャリアハイの74試合に出場している。

でもこの年の打率は1割台。それからもレギュラーを掴むことなく、怪我にも見舞われなかなか一軍で居場所を確保するような結果を出すことはできなかった。高津臣吾監督体制となった2020年以降は顕著だ。0試合、16試合(打率.050)と背筋が寒くなるような成績だった。

ここはプロの世界。二軍では好結果を出しても評価されない。

そんな奥村が山田哲人の代わりに出場した二塁の守備で何度も魅せた。最後のアウトだけでなく、6回にも好プレーがあった。あまり一軍では二塁の守備につくことがないなか──そりゃ山田キャプテンがいるしね──十分すぎるほどの守備だった。拍手や画面越しの声援は6年前に比べて格段に増えていた。

課題とされる打撃でもようやく”開幕”した。タイムリーを含む2安打を記録。攻守ともに、この試合に関してはチームの主役である山田と遜色がなかった。これが成長だ。確かな手応え。

デビュー戦の脇役から6年をかけて主役の代役を務めあげるまでに成長した。さぁ次は主役の座だ──。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005799
※ヤクルト公式HPより

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