2022年7月23日(土)
ヤクルト[3-15]広島(神宮)
30分と経たないうちに勝敗は決した。やっぱりメジャーリーガーはすごかった(前日からの反芻)。ポジティブに「まだ逆転できる!」なんてことをぼくは1ミリも考えなかった。
30分で0-6。1時間で0-13。ヤクルトは山田哲人らを欠くメンバー。好投手の森下暢仁というのもあるけれども、ここはプロ野球の世界。そんなに甘くはない。相手を舐めちゃいけない。
高津臣吾監督は本拠地の神宮球場であったとしても、こういう試合でけっこうな畳み方をする。そちらのほうがぼくは興味があった。
この試合に勝つことというよりも先を見据えてなにをするのか。──よく言うけれども、この試合だけを神宮球場に見に来たファンは悲しいかもしれない──そこに一点集中した。
たくさんあった。
◎コロナ離脱組の実戦復帰がふたり
・塩見泰隆が代打からの守備
・中村悠平が代打からの守備
主力ふたりがノンプレッシャーの場面で攻守ともに起用できたのは、コンディションを確かめる上で最高だった。
◎本来の守備位置と異なるオプションのお試し
・奥村展征のレフト
・西田明央のファースト
いろいろなオプションを試すのはこういう試合でないとできない。二軍と一軍では相手の質はもちろん緊張感が大きく違う。
◎一塁ではなく二塁への代走起用
・並木秀尊が二塁への代走
並木がいきなり二塁へ代走を起用されるのは今シーズン初。第2リードの取り方はもちろん1ヒットで還ってこれるかどうか。大量点差があるから相手は前進守備をしないし、おそらく無理にバックホームをすることはないだろう。それでもスタートのタイミングなどわかるものはたくさんある。結果的になにも起こらなかったけれども。
◎苦しい台所事情のなかでのお試し継投
・市川悠太がプロ初の回跨ぎ
・坂本光士郎が3イニング
継投策は想定していたものから大きく変わったはずだ。そんななか市川悠太が打たれながらも回を跨いだ。そして原樹理の大炎上だけでなく、想定以上に打順が回り中継ぎに代打を出さざるを得なくなった。本来なら坂本ではなく3番手の星知弥(戸田で先発調整もしていた)が3回を投げる予定だったのではないだろうか。
そんなことを考えながら野球を見るのも悪くはない。たまには、ね。
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005993
※ヤクルト公式HPより