2022年9月25日(日)
ヤクルト[1-0]DeNA(神宮)
This is THE BASEBALL
ホームランがでなくても点が入らなくても野球は面白い。それを演出したのはヤクルトの小川泰弘でありDeNAの今永昇太だった。
開幕投手で迎えた2022年シーズンの小川は波が激しかった。開幕戦での大炎上から序盤は不調。世代交代か、と思わせておきながら6月には月間MVPをとる活躍。また夏場に落ちたかと思えば、この試合を含めて2試合連続で6回以上を投げ無失点。この日も球数をかけながら6回無失点と付け入るすきを与えなかった。
それ以上にすごかったのは今永だった。中5日の負けられない一戦でマウンドに登った今永は凄まじかった。ストレートはとても速くバットに当たらない。あたっても外野にすら飛ばないしポップフライにすらならない。内野ゴロばかり。
6回終了時点で外野に飛んだのは山田哲人の二塁打だけ。フライは2つの捕邪飛。7回に連打と四球で満塁のチャンスを作ったけれども山崎晃大朗は一ゴロに仕留められた。123球の熱投だった。これがエースなのか。エースなのだ。
もしDeNAが中5日の今永ではなく、谷間の先発をもってきていたならば、もっと楽にヤクルトは優勝を決めていたかもしれない。
それだったら優勝の喜びはあったにせよ、野球の試合としてこれほど盛り上がったのかは不透明だ。エースを打ち崩すことはできなかった。それでも最高の試合になったのは今永が先発だったからだ。
そういえば、「あの日の神戸」も山本由伸(オリックス)があれほどまでの熱投を見せたから最高の試合になったんだった。
20220925:GAME137[S1-0De]77勝57敗3分/優勝/神宮35勝31敗/小川6回無失点/丸山サヨナラ打/宮本「2番・左翼」で4打数ノーヒット#swallows
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021011394
※ヤクルト公式HPより