2022年9月24日(土)
ヤクルト[8-1]DeNA(神宮)
1時間半遅れで試合が開始したことはをのぞけば満足度の高い試合だった。先制し、中押しをし、ダメ押しをする。先発が試合を作り、長いイニングを投げ勝利をものにした。完勝といっても言い過ぎではない。そんな試合だった。
そんななかで、見ごたえがあったのは5回の攻防だ。6-0と6点リード1死満塁の場面で打者は長岡秀樹。ここまで先発のサイスニードは無失点投球で球数は78球。少なくとも、あと1回は投げることができる。
しかしブルペンでは田口麗斗が準備をはじめた。サイスニードあるいは終盤に出てくる選手たちがマスクを付けたまま入るはずのネクストバッターズサークルにはサンタナが入った。
ここで勝負を決めに行くぞ、というメッセージ。6-0からさらなる追加点を奪えば、中継ぎの調子が少し悪くても乗り切れる。継投策に入ってもなんらおかしくはない。
が、同時に陽動作戦、一種のブラフの可能性も否定できなかった。もちろん長岡の打席結果によっても変わってくる。万が一、グランドスラムでもでて10-0になったら逆にサンタナは温存しサイスニードがそのまま打席に入るだろう。
いろいろなことを考えながら長岡の打席、ブルペン、ネクストを交互に見ていた。結果として長岡は三振に倒れ2死満塁。さぁ、というところで打席に入ったのはサイスニードだった。続投の選択。
もともと続投を決めていたのかどうかはわからない。それでもブルペン、ネクストを使っての陽動作戦には引き込まれた。
試合に勝ったことはもちろん嬉しい。
そして得点にはならなかったけれども、このシーンを見れたことがなによりもよかった。これがぼくのみたい野球なんだろう。
20220924:GAME136[S8-1De]76勝57敗3分/M2/神宮34勝31敗/サイスニード7.0回1失点/オスナ一発/宮本&山崎4安打#swallows
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021011392
※ヤクルト公式HPより