葉桜の季節に宮本丈を想うということ|ヤクルトが好き

20220408スコア

2022年4月8日(金)
巨人[2-7]ヤクルト(東京ドーム)

思い立ったが吉日どころかその瞬間に行動へと移した。割らながらその行動力にはびっくりする。16時2分に公示が発表され宮本丈の昇格が確実なものとなった。それを知ってからチケットの手配をし、身支度を整え葉桜に変わってきた近所の桜を横目に少し早足で駅へと向かう。

東京ドームに到着したのは17時6分。およそ1時間で現地に入った。もちろん公示の時点ではスタメンで出るのかはわからないし、代打や守備での出場だって保証されているわけではない。でもいろいろ考えてもしょうがない。とりあえず行こうと思えたのは推しの力にほかならない。

プレーを見るなら土曜でも、日曜でもいい。それでも足を運ぶのは彼にとっての開幕がこの日だから。出るとかでないとかそんなことは関係なかった。彼個人の開幕に立ち会う。ただそれだけの思いだった。迷うのに時間はかからないしお金の問題(東京ドームの内野はちょっと高い)なんて気にならなかった。

SNSなどでスタメン情報が出るほんの数分前に始まったシートノックでスタメン入りを確信。わずかな時間だけ情報を独占(ではないか)できる優越感に浸っていた。

塩見泰隆がノックを受けず川端慎吾らと話している奥に見えるライトの背番号39を追った。レーザービームや鮮やかな処理があるわけではない。確実にできることをできる範囲でこなす。そんな無難な守備。試合前のノックで派手なプレーをされてもそれはそれだが。

ほどなくして発表されたスタメンでは「5番・ライト」。まさにサンタナの穴を埋めるために呼ばれた救世主的な存在に見えた。

一発長打が魅力のサンタナと犠打や巧打が売りの宮本では試合中の役割がぜんぜん違う。事実、この試合でもそうだった。

緊張の第1打席。無死一塁の場面で出されたサインはなんと送りバント。サンタナならばまずありえない。5番打者のあり方を考えさせるサインにも彼は不満な顔など一切見せなかった。1球失敗(ファール)したのはご愛嬌。しっかりと送ってベンチに颯爽と戻っていった。緊張していたのはファン(ぼく)だけだったのかもしれない。

1打席目で仕事をきっちりとこなしたからか、その後はゆったりと見ていた。2打席目では死球を受け3打席目ではタイムリー、4打席目はいいあたりのレフトライナー。ここでお役御免。試合終盤の守備を任されるほどの信頼感はなかった。それはこれからのこと。

それでも名手・中田翔の横をすり抜けたタイムリーの打球速度はきっと速かったはず、だとか最後の打席は追い込まれてから粘って合わせにいってたなぁとかそんなことを考える余裕があった。

なにはともあれ彼自身が開幕した日に立ち会えたこと。それだけでぼくはよかったのに、結果を残しチームは勝ちぼくの心は暖かくなった。推しの効果は抜群だ。

少し出遅れたけれども去年(6月1日初昇格)を思えば2ヶ月も早い。スタメン、ベンチ入り、昇降格に今まで以上に敏感となる日々が始まる。さぁこれからだ。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005491
※ヤクルト公式HPより

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