2022年4月13日(水)
ヤクルト[1-5]広島(松山)
何年かぶりに試合をリアルタイム観戦ができなかった。たまに見るスポナビの経過でなんとなく事情を知る。遠い昔のサラリーマン時代を思い出す。
いくつかの会社に務めたけれどももっとも過酷だった時期は野球の「や」の字もなかった。現地に行く元気などなく、ナイターの時間は仕事中。当時はスマホもない(あったかもしれないけど今ほど普及していなかった)から、パソコンでYahooの一球速報(名前は違うかもしれない)を見ていた。
そのなかでもっとも記憶に残っているのが2007年の日本シリーズ(中日対日本ハム)第5戦だ。定時など存在しなかった会社で仕事の合間にパソコンを確認しながら戦況を見つめていた。
野球が好きだった部下のMくんとスコアボードに0が刻まれ、日本ハムのHの部分が0から増えないことにワクワクを覚えていた。もしかしてもしかするかもしれない。映像を確認することもできないなかでも喜びはあった。中日ファンでも日本ハムファンでもなく、ただただ一野球ファンとしてF5を押しまくっていた。
映像を見ることができないなかでも、いや見ることができなかったからなのか、緊張と興奮はぼくたちふたりのなかを駆け抜けた。文字情報だけでも熱い。そんな試合だった。今から15年も前のこと。今は京都に住むMくんは元気なんだろうか。そんなことまで思い出す。
残念ながら松山の試合にそれを感じることはできなかった。日本シリーズという大舞台でもなく、あくまでシーズンの1試合。その背景の違いがあるけれども、スマホに映し出される情報は映像が見たいな、と思わせるものがどこにもなかった。濱田太貴のホームランくらいだろうか。
ここまで勝敗は五分。あまり去年と変わらないかもしれない。でも試合の内容、おもしろさはどうなんだろう。受け取り方は人それぞれだけれども、「おもしろい」「これぞプロ野球」と呼べるような展開は減っていないだろうか。
ぼくの琴線に触れないだけなんだろうか。
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005516
※ヤクルト公式HPより
2007年日本シリーズ第5戦:https://npb.jp/bis/scores/nipponseries/boxscore2007_5.html
※NPB公式HPより