2022年7月30日(土)
阪神[7-3]ヤクルト(甲子園)
さながらオープン戦のようだった。選手たちは画面越しからも調子がよくないのだろうな、って想像できる。
ビハインドゲームに調整中の勝ちパターンが登板し、主力のひとりである青木宣親は7回に代打で登場するとそのまま守備についた。スタメンで出場している山田哲人や塩見泰隆はノーヒット。精彩を欠いていた。ほんとうにオープン戦なら数週間後には頼むぞ、という気持ちで観ることもできるが残念ならそうではない。
2月後半や3月上旬頃の状況と酷似している。展開に関わらず、打席数や回数あるいは打席数で出番が割り振られていく。
シーズン中、それも首位を走りながら迎えた後半戦の開幕カードとはとうてい思えない。こんな真夏のナイターで。個人差はあるにせよ数日間の隔離の影響がここまで大きいものだとは…。
ポストシーズンの時期にこういうことになったら、どうなっていたのだろうか。そう考えると──2回目は罹りにくいというのは大前提──この時期でよかった、と受け取ることもできる。
もちろんポストシーズンの頃、優勝争いがもっと深まる8月の後半に再び大量離脱しないという保証はないけれども。
NPBは、12球団は全チームが143試合を消化することを目的としている。そのうえでクライマックスシリーズがあり、日本シリーズがある。日本代表戦の影響でポストシーズンを後ろ倒しにすることは、かなりむずかしいらしい。
事情はわかる。でも大量離脱した選手たちのコンディションが戻らない中、オープン戦のような試合が行われるのは複雑だ。興行としてどうなんだろうか。勝った、負けたよりも中身の薄い試合に疑問を感じている。
終盤へ向けて、未来へ向けて選手のテストができるとポジティブに捉えるのも無理がある。それでも、ちょっとな、という試合が続いているし、そもそも二軍も試合が始まったことで若い選手を一軍に呼ぶこともままならなくなってきた。さらには二軍もコロナ禍でコーチを含めて離脱が相次いでいる。
あと2週間から3週間。第2、第3の開幕まで辛抱は続く。
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021006012
※ヤクルト公式HPより