2022年8月12日(金)
ヤクルト[3-4]DeNA(神宮)
上位打線で起用された”ニューフェイス”が攻守で結果を出した。
”攻”で結果を出したのは、(我らが)宮本丈。「2番・二塁」で起用されると2本の二塁打に四球で3出塁。出塁しチャンスを作ってクリーンナップに回す役割を見事なまでに果たした。
一方、守備面では危うかった。なんでもない6-4-3のゲッツーで二塁を踏みそこねそうになり、リクエストを要求された。走者のスライディングが体に迫っていたわけではない。それなのに──。判定は覆られなかったけれども、そもそもリクエストされることが……。ほっとした。
”守”で結果を出したのはルーキーの丸山和郁 。ヤクルトは極端な内野守備シフトを敷くことでよく知られている。例えば佐野恵太に対しては三塁側を大きく空ける。この日はをそこを破られたけれども、それは稀だ。
観測範囲になってしまうけれども、今シーズンは内野だけでなく、外野のシフトというよりもポジショニングが極端になっている。この日の丸山も特に右打者に対しては、センターに寄ってレフト線は大きく空け左中間をケアするところで守っていた。
今年はこの守備隊形をよく見る。神宮球場では日本ハムの淺間大基、巨人のウォーカーなんかが極端にセンター側へ寄っていたことを思い出す。
もしかしたらトレンドなのかもしれない。あるいは去年もそうだったのかもしれないが、ぼくの座席からは確認できなかったのか。去年は外野の守備位置が確認できない座席だった。
この試合ではレフト方向(それも左中間)に飛んだあたりを丸山がなんなくキャッチする場面が目立った。守備範囲が広い、というよりはポジショニングが的確だった。これは佐藤真一コーチの指示なのか、それとも自身の判断なのかはちょっとわからないけれども、アウトを積み重ねていったのは紛れもない事実だ。
一方、攻撃面では死球による出塁のみ。その後、ここ1週間で3度目となる走塁ミスがあった。塩見泰隆の犠打空振りがよくなかったとみることもできる。が、終盤の代走で出る機会の多い選手ならば、アウトにはならないでほしかった。事実、高津臣吾監督は試合後のコメントで丸山に苦言を呈している。
高津監督は「あそこで飛び出しているようでは…。バントも出来なかったし、走塁も。すごく大きなワンプレーだったと思いますね」と険しい表情だった。
日刊スポーツ
攻の宮本、守の丸山──。ふたりのいいところが合わさっていたならば(間違っても悪いところではだめだ)、青木宣親の後釜になれただろうし、山田哲人の不振を埋めることくらいわけもなかったのだろう。
攻守揃って結果を出すことのむずかしさ。青木や山田のすごさが改めて浮き彫りになった。
20220812:GAME103[S3-4De]59勝43敗1分/M消滅/神宮26勝23敗/小川6回4失点/村上&オスナ一発/丸山左翼スタメン/宮本「2番・二塁」で2二塁打1四球 #swallows
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021006077
※ヤクルト公式HPより
記事引用:https://www.nikkansports.com/baseball/news/202208120001727.html
※日刊スポーツより