2022年9月20日(火)
巨人[5-4]ヤクルト(東京ドーム)
負けるべくして負けた。そんな試合。審判の判定云々にケチを付けている人もたくさんいたが、そういうものでもない。
先発の原樹理が5回もたず。エラーから失点し、Bチームが被弾。これで勝つ方がむずかしい。現地で見ていて、「あ、勝てそうだな」という雰囲気には一度もならなかった。
先制点を奪っても先発投手のここ最近の成績を見る(直近3試合連続6回もたず4失点以上)と、楽観視はできない。案の定だった。3回3失点で降板。この時期にローテーションを任されている投手の成績としてはものたりない、の一言では片付けられない。コロナの影響で投げさせる人がいないからしょうがない、とはいえだ。
そんな勝ち筋の薄い試合だったけれども、高津臣吾監督の采配はオーソドックスだった。代打や継投、守備位置など、ベンチの腕が試される部分において「ん?」と思ったことは一度もなかった。強いて言えば、三塁コーチャーの判断にちょっと首を傾げたくなる場面が一度あったくらい。
僅差のゲームだったにも関わらず、マクガフ、清水昇、石山泰稚は温存された。1点ビハインドの7回、8回なら勝ちパターンを投入したくなる。2位で追いかける立場だったら違うのかもしれないが、首位にいる今、消耗させなかった。このあたりはさすがだった。獲れる試合を確実に獲りに行く。そうでない試合はいかに消耗させないか。昨シーズンの経験なのかはわからないけれども徹底されている。
”それでも”だからか”それだから”なのかはわかんないけど9月に入ってから”いい試合だったな”と思えたのは数えるほど。負けた試合では1度もない。シーン、シーンでは好プレーはもちろんある。でも試合を通してみると「んー」という感想しか出てこない。
優勝すれば全部が報われるけれども、来年以降はどうなってしまうのだろうか。選手個々人ではなく、チームの魅力はどこにあるのだろうか。なかなか見つけられそうもない。
20220920:GAME132[G5-4S]74勝55敗3分/M6/神宮33勝29敗/原3回3失点/山田マルチ安打/長岡タイムリー/宮本「6番・右翼」で2安打1四球#swallows
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021006261
※ヤクルト公式HPより