野球の仕事をすると決めてからやったこと

ガイドブック

野球の仕事をしよう、と決意した正確な日付は覚えていない。

2015年の冬に──兼業ではあるけれども──野球のことを書いてみたのがスタートだった。でもその時、野球で食べていくことはもちろん、文章を書いていくことで生計を立てようとは思っていなかった。

小学生が、「プロ野球選手になりたいなぁ」と夢を見るのと同じような感覚だった気がする。でも、来たるべき日に備えて、いくつかのことを心がけるようになった。

簡単に言うと準備を始めたのである。と、いってもむずかしいことはなにもない。

1つ目が紙で新聞を取ることだった。多くのニュースはネットに流れているけれども、クリックしなければ情報にはたどりつかない。また重要度もわかりにくい。

ところが紙の新聞であれば、広げたときに見出しの大きさや紙面の構成で重要度合いが一目瞭然。さらには、本来であれば見ることがなかったであろうことまで飛び込んでくる。

そのために大手スポーツ紙のサンプルを取り寄せ、結果的に日刊スポーツを購読した。1年ごとに変えても良かったが、今のところは変えていない。

2つ目は資料を揃えること。ネットでも情報はあるが、古いものはネット上にもなかったりする。これはライターになる前から感じていた。またwikiなどの情報は、記事で使うことは出来ないだろうという認識もおぼろげながらあった。

それを補完するためにNPBが発行しているオフィシャルベースボールガイドとベースボール・マガジン社の発行しているベースボールレコードブックを買い集めようと思ったのである。

最低でも平成以降、つまり1989年以降のものを揃えようと奔走し、数ケ月で揃った。ちなみに今はもう少し増えており、オフィシャルベースボールガイドは1977年以降が本棚に並んでいる。

買う必要はないのかもしれないし、野球殿堂博物館で閲覧することもできるけど、自分の手元に置いておきたかった。

3つ目が12球団の動向に興味をもつこと。特定の球団──ぼくの場合はヤクルト──だけ詳しくてもしょうがないな、と漠然と思った。ひとつの球団に詳しいひとは世の中にごまんといる。

何者でもないぼくが、いきなりそこで勝負するのはむずかしい。だからどんな球団のことでもそれなりに知っていて、なおかつ特定の球団に詳しい。そういう状況を作ろうと思ったのである。

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