歴史は繰り返す、ならば石山泰稚を信じるのみ | ヤクルトが好き

石山泰稚サインボール

2021年5月16日(日)
中日[2-2]ヤクルト(バンテリンドーム)

デーゲームという鬼門をマダックス小川で打ち破った翌日の試合。初回に村上宗隆がバンテリンドームが誇る”ブルーモンスター”を超える本塁打で2点を先制する。大谷翔平(エンゼルス)のように片手一本で、とい打ち方ではなかったけれども逆方向に運んだのは十分に変態的だった。

投げては名古屋初見参となった高卒2年目のエース候補・奥川恭伸が6回1失点と好投。2-1と1点リードしている状態で降板したが、9回に守護神の石山泰稚が同点に追いつかれ惜しくも白星とはならなかった。

並木秀尊の「足だけじゃないぞ」というアピールが聞こえてきそうなスーパーキャッチ。試合前ノックでは見たことのない塩見泰隆の素晴らしい返球。守備固めで終盤から入った2人が揃って守備で結果を出した。采配にケチのつけようもない。

誤算は石山の乱調だけ。SNS上では守護神交代を唱える人の声もちらほら見える。が、ぼくは懐疑的だ。

今から12年前の夏のこと。当時高卒2年目で先代の背番号「11」である由規は、ナゴヤドーム初先発(登板ではない)となった試合で8回無失点の好投。1-0と1点リードしている状態で降板したが、9回に守護神の林昌勇が同点に追いつかれ惜しくも白星とはならなかった。(当時は延長戦があり試合には勝っている)

奥川は甲子園で名を上げ鳴り物入りでヤクルトに入った先輩と同じような名古屋での先発デビュー戦だったのである。

石山も林も背番号が「12」というのも興味深い。

将来のエース候補の白星を消してしまった守護神ふたりの自責の念は、ぼくのような一般人には計り知れないようなものだろう。それでも守護神が一度の失敗でへこたれてはいけないし、引きずるなんてもってのほか。名前が呼ばれれば、再び9回のマウンドで戦わないといけない。それができなければ守護神を剥奪されている。いや、そもそも指名されていないだろう。

12年前の林は、由規の勝利を消した次の登板で1回無失点と好投しセーブをあげた。相手は阪神だった。

奇しくもヤクルトの次のカードは阪神戦。ここで石山もしれっとセーブを挙げているはずだ。そう信じてぼくは守護神の交代を唱えるのではなく、見守っていく。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021000351
※ヤクルト公式HPより

2009年8月16日(中日戦)の試合結果:https://npb.jp/bis/2009/games/s2009081601294.html
2009年8月19日(阪神戦)の試合結果:https://npb.jp/bis/2009/games/s2009081901313.html
※NPB公式HPより

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