心配無用──戻ってきた石山泰稚らしさ | ヤクルトが好き

石山泰稚

2021年7月14日(水)
巨人[7-11]ヤクルト(東京ドーム)

およそ2年ぶりの2試合連続2ケタ得点。打ち勝つ野球で巨人を粉砕した。

首位の阪神とは2.5ゲーム差、2位の巨人とはわずか0.5ゲーム差。4位の中日とはなんと10ゲーム差もある。上とのゲーム差よよりも下とのゲーム差のほうが遥かに大きい。それでも足音を気にしてしまうのは、低迷期が長いチームのファン(ぼく)にありがちな傾向だ。

さて終盤は大差がついていたこともあり、投手陣は調整登板の意味合いが強かった。だが7回の石山泰稚はちがう。これまで積み上げてきた実績はあるものの、今シーズンは守護神の座を追われ二軍調整の屈辱も味わった。復権を賭けて臨んだ勝負のマウンドでもある。

7月10日に復帰後初登板を果たしてからは2試合連続三者凡退。ともに2奪三振と力強さが戻ってきたようにも見える。そしてこの日は復帰後初の連投だった。守護神はもちろん勝ちパターンに返り咲くために連投で結果を出すことは必須条件でもある。

故障明け、不振での調整いずれにせよ二軍で「連投テスト」を経て一軍に戻ってくる選手が──ヤクルトだけでなく他球団を見ても──多いことからその重要性がわかる。

だが石山は二軍で2試合に登板したが連投はしていない。今回が再調整後で初の連投だった。その結果は1回無失点1奪三振、被安打2。無失点で切り抜けたものの、ピンチを背負った。ストレートも150キロ超が1球もなかった。前日の試合では3球あったのに。なんだか不安は否めない、といった内容にも映るがそんなことはまるでない。

2死二、三塁のピンチで表情を変えることなく涼しい顔でベテランの中島宏之を打ち取ったのは、いつもの石山だった。思い返してほしい。ピンチを背負うのも石山らしいではないか。三者凡退のほうがよっぽど石山らしくない。

防御率2.01で20セーブをマークした昨シーズンも三者凡退でセーブをあげたのはわずか4試合。走者を出すのはある意味デフォルトでもある。4人の打者と対峙したのは8試合。5人の打者と対峙したのも5試合あった。20セーブのうち半分以上の13試合は4人、5人と対戦していたわけだ。ちなみに6人もある…。

三者凡退ではなく走者を出しながらも、リードを保って戻ってくるのが本来の姿だった。そう考えると昨日の石山は限りなく本来の石山に近いのかもしれない。

守護神という役割はきっちりリードを保って帰ってくれば三者凡退でなくても、言ってしまえば失点しても許されるポジションだ。

多少の走者は出しても、ピンチを招いても連投がきく投手が重用される。もちろん完璧な守護神がいればそれに越したことはないが、そんな投手は12球団を見渡したってめったにいないことをファン(ぼく)なら知っているはずだ。

走者を出したって無失点で抑えてベンチに戻ってくる。心の中はドキドキしててもすまし顔。そんな石山が戻ってきた。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021000622
※ヤクルト公式HPより

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