敗戦の中に見た石山泰稚と坂口智隆のテスト起用 | ヤクルトが好き

石山泰稚_坂口智隆

2021年8月18日(水)
ヤクルト[2-3]巨人(松山)

我らが石川雅規のナイスピッチングが水泡に帰した。何度見ても切ない。

自身が打ち込まれることだってあるし、相手が好投手なら打線が点を取れないことだってある。でもそうではなかった。

この日の石川は6回1失点、被安打3、与四球1、奪三振4(72球)と文句のない内容。打っては貴重な追加点となるタイムリーを放った。打順の巡りも悪くない。6回は石川の前で攻撃が終わった。7回を抑えて満を持して代打攻勢。そんなプランを思い描く。

1点差のまま迎えた7回のマウンドにその姿はなかった。松山の地で4年ぶりに夢色傘が流れる。復調を目指す石山泰稚が勝ちパターンの一員に戻れるかどうかを試すかのような起用法。結果としてうまくいかなかった。

采配の是非を問うようなコメントが、評論家はもちろんファンからも飛び出すことだろう。プロ野球の世界は結果がすべて。現に72球と余力のあった石川をチャンスで代打を投入するわけでもなく早めに交代し、2番手の石山が逆転を許したのだから致し方ない。

せめて石山は次回以降に「この敗戦をきっかけに何かが変わった」と思われるような投球を魅せないといけない。そうしないと石川が報われない。

この試合はもうひとつテスト(と思われること)があった。不屈の魂を持つ坂口智隆のこと。

1点ビハインドの9回1死二塁から打順は8番から下位へ向かっていく。代打の一番手で起用されるのはもちろん川端慎吾。代打の切り札にふさわしい場面での登場。

9回先頭で四球を選んだ中村悠平、代走の渡邉大樹、犠打を決めた山崎晃大朗は、川端を起用するためのお膳立てだったと言っても過言ではない。結果は三振。小林誠司の考えなのかはわからないが、ビエイラのスライダー3連投に沈んだ。結果は関係ない(ある)。川端ならどんな結果になろうと誰もが納得する。ベンチもチームメートもファンも評論家だってそうだろう。

今年のヤクルトはこれで終わりじゃない。二の矢、三の矢がある。当然、代打は宮本丈…ではなかった。9回打ち切りだから守備は関係ない。1点ビハインドの2死二塁で一番期待値の高い選手が起用されるところ。

打席に入ったのは坂口だった。宮本と同じ左打者であり一発があるタイプではない。単純に序列が坂口のほうが上だった、という見方はできる。でも、それ以上の思惑を感じずにはいられなかった。

1500試合出場を達成した坂口といえど今年は自打球での離脱がありノーヒット。二軍戦やエキシビションマッチで打っても、一軍で結果を残さなくては意味がない。ベテラン選手ならなおのこと。

ここでヒットを打てば「坂口健在」を魅せることができる。高津臣吾監督が坂口に対して、チームメートに対して納得させるための絶好の舞台だった。「坂口>宮本」という単純な序列ではなく、テストとしての代打起用は見当違いなだろうか。

この試合前で貯金は12あり松山は2連戦。前日の試合には勝利しており、4位とは大きく差がついている。テストをするには条件が揃っていた。

結局のところ、坂口は凡退しゲームセット。石川降板からの石山起用と同様に宮本を余らせての敗戦は議論を呼ぶ(だろう)。そんなこと承知の上で複数のテストを敢行したのであればおもしろい。

真相はわからないけれども、この試合がいといろなことの分水嶺になりそうな気がした。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021000651
※ヤクルト公式HPより

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