青木宣親のホームランは大正義 | ヤクルトが好き

青木宣親

2021年9月28日(火)
ヤクルト[4-0]DeNA(神宮)

風に乗った。青木宣親が一振りで決めた。この試合で放った安打はわずか5本。日曜日の中日戦では14安打16得点爆発した打線が鳴りを潜めた。それでもグランドスラム1本の4点を守りきった。まさにホームランは大正義。

そもそも感覚が麻痺していたのかもしれない。中日との3連戦でも3-0(7安打)、0-0(1安打)、16-0(14安打)と打線は好調とはいい難かった。初戦もこの日と同じように1本のホームランで”ほぼ”試合が決まったことを思い出す。

ヤクルト打線は好調、強力打線、得点力はセ界1……幸福な言葉が解説者の口から発せられ、なんとなくそんな気はしている。それでも「打線は水物」。打てない日だって当然ある。相手投手が素晴らしければ、あわやノーヒットノーランという試合だってある。

そのなかで試合を決めるのはホームランであり長打なんだ、とここ数試合で2度目の感想を抱いた。

連打で繋いでのタイムリーは盛り上がり、スタジアムはもちろん映像で見ていても熱狂は伝播する。だがそんな光景はなかなか訪れない。相手が好投手ならなおさらだ。でもその興奮を忘れることができずにファンは麻薬のように追い求めてしまう。

かつて古田敦也が、「松井秀喜(巨人)はぼくたちがコツコツつないでやっとの思いで取った1点を1人で取るんですよ」という趣旨のことを喋っていた。それだけホームランは脅威なのだ。

やっぱりファン(ぼく)は、盛り上がりよりも得点そして勝利がほしい。

青木のホームランはヒット狙いの延長のような打撃だった。それが風にも乗ってホームランになった。ツキがある。勝ってるときってこういうものなのだろう。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021000845
※ヤクルト公式HPより

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