垣間見た。外国人選手たちの総合力 | ヤクルトが好き

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2021年10月13日(水)
中日[1-3]ヤクルト(バンテリンD)

願いが通じたのかバンテリンドームは気持ち涼しかった。汗ばむこともなく落ち着いて試合を見ることができたのは嬉しい限りだ。

神宮球場では今シーズン見ることができないであろう、ビールの売り子さんたちがスタンドを巡っている。快適な環境で飲むビールは最高だった。これぞ秋の夜。屋外だとかドームだとかは関係ない。

でも試合展開には関係があった。バンテリンドームの為せる技なのか試合の展開は早く、神宮球場ならホームランあるいは長打なのではないか、というあたりもあった。それが点に結びつかない。サクサクと進んでいく。

この日も前日のスアレスに続いてこの日も外国人選手、いわゆる傭兵部隊が光った。先発のサイスニードが5回無失点。オスナは3安打猛打賞。サンタナは同点となるタイムリースリーベースを放ち、試合を締めくくったのはマクガフだった。

全員が手放しで喜べるかというとそうじゃないのかもしれない。サイスニードはアクシデントで降板し、マクガフは三者凡退だったとはいえ捉えられていた。オスナに長打は一本もなく、サンタナは序盤のチャンスで凡退していた。

1番のヒーローでもなかった。この日のヒーローは、「レフト前かと思った」と語った打球がフェンスを超えた村上宗隆で文句なし。緊急登板の大西広樹が次点で名前が多く挙がっていた。実際そうだ。

それでも外国人選手たち全員が勝利に貢献したことは疑いようがない。この積み重ねが自身とチームをファンを繋ぎとめる。

彼らは日本に”助っ人”としてやってきている。ドラフト指名されて入ってきた金の卵とは扱いが違う。1年目から年俸も期待値も高く、結果が出なければシーズン途中で契約を解除されることだってある。チームに貢献すること、自分の存在価値をしっかりと魅せることが生きる術になる。

それらを理解している彼らは淡々と仕事をこなし、そしてユーモラスを交え自身を表現している。

ヤクルトはタイトルを取るような素晴らしい助っ人が昔からたくさんいた。バレンティン、ラミレス、ペタジーニ、バーネット、林昌勇…名前をあげればきりがない。

個でみると今年の面々は歴代の猛者たちに及ばない。爆発的は成績を残す選手はおらず、おそらくタイトルを取ることもないだろう。

だけれども総合力ではきっと負けていない。それを垣間見た。

山井大介投手と藤井淳志選手の引退セレモニーは泣いた。

とくに山井投手の「数多くあるスポーツの中で、野球という素晴らしいスポーツと出会えたことを本当に感謝します。野球が好きです。大好きです。ドラゴンズが大好きです。全国のドラゴンズファン、本当にありがとうございました」の挨拶にグッと来る。

こんな言葉はちょっとずるい。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021000921
※ヤクルト公式HPより

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