二面性を持つ男・高橋奎二は八分咲き | ヤクルトが好き

高橋奎二

2021年11月1日(月)
ヤクルト[7-9]広島(神宮)

「あと少しかな。来週かな」

蕾が花開くまでにあとどれくらいの時間がかかるのだろう。3月下旬の桜を見ているようだった。

この終盤戦に投手陣の軸として奮闘した高橋奎二のこと。天王山となった甲子園での阪神戦では7回無失点の好投。優勝を決めたハマスタでのDeNA戦では中継ぎで2回無失点で襷をつないだ。

今年一皮むけた、そう誰もが思っていた矢先に苦しんだ。4回5失点、5安打、1四球、2死球と暴れに暴れる。制球を乱しカウントを取りに行ったところをやられる、今までにたくさん見てきた光景が目の前で広がった。優勝が決まったあとの消化試合。個人の査定はともかくとして、チームとしては結果よりも内容が重視される。でもさぁ……とつぶやきたくなってしまう内容だった。

誰も寄せ付けない圧倒的な好投と手がつけられないほどの大乱調の二面性。ここまでを見るに安定感抜群の奥川恭伸とは正反対だ。

入団当時の高橋は、「平安のライアン」、「左のライアン」などと投球フォームがクローズアップされていた。去年のオフにはアイドルとの結婚が話題となった。野球の結果よりもその他のことが先に来てしまう現実。

プロ入り後は故障も多く、高卒入団とはいえ5年間でわずか6勝。良い投球を見せることはあったけれども、期待されていたほどの成績を残すことができず苦しんだ。野球ファン以外には野球選手の妻というよりもアイドルの夫として認識されている感が強い。

でもどこか憎めないのが高橋という投手だ。なんだか実に人間らしい。いいときもあれば悪いときもある。本業よりも取り巻く環境が話題になる。それでも前を向き、弛まぬ努力を続けてきたからこその後半戦での躍進があった。

今は八分咲き。もう少しだけ待ってほしい。

桜の季節に甲子園制覇を成し遂げた男が菊の季節にも狂い咲く。

1週間後にはきっときっと見ごろだ。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005264
※ヤクルト公式HPより

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