主軸以外が活躍した裏で宮本丈は凡退した─ | ヤクルトが好き

宮本丈タオル

2022年4月28日(木)
広島[5-9]ヤクルト(マツダ)

9得点でも打ち勝ったわけではない。相手のミス(乱調)に付け込んだ終盤の逆転劇だった。

1番・太田賢吾はマルチ安打。6番・長岡秀樹はノーヒットだったけれども初めて四球を選んだし、7番・オスナは猛打賞。8番松本直樹はとんでもないバントのあとにタイムリー。オスナはさておき、太田、長岡、松本はレギュラーが確約されている選手ではない。

太田はサンタナの負傷で巡ってきたチャンスを生かせなければ、ユーティリティーの扱いで一軍と二軍の行き来がメインとなっていた可能性だってあった。

長岡は開幕からスタメンを張っているけれども、レギュラー確約というわけではきっとない。そもそも年間を通じて戦ったことがない選手であり、体力的な部分は未知。開幕直後は高かった打率も急降下。このところは2割前半を行き来している。四球が選べずに打率1割台が当たり前になると、さすがに考えてくるだろう。

松本だって高梨裕稔とのコンビを主としながら試合に出場しているが、古賀優大(16試合)、内山壮真(14試合)と比べて出場試合数は8試合と少ない。中村悠平が復帰間近となっており、内心は戦々恐々となっていてもおかしくはない。

主軸以外の選手が煽られながら結果を残した試合だった。

そんな彼らと同じ土俵で戦わなきゃいけない宮本丈は0-2と2点ビハインドの6回、投手への代打での出場だった。反撃の糸口になればという場面だった。ヒットが出れば、あるいは”宮本アイ”が発動すればよかったけれども、力のないポップフライに倒れている。しんどい。

打席の左右や守備位置、打撃スタイル、バントの技術など様々な要素が絡み合って控え選手の序列が決まる。今の宮本は残念ながら高くない。昨年のような2枚目の切り札とはいい難い。守備固めとして、というのも少し無理がある。苦しい、苦しすぎる立ち位置だ。

二軍で同じ役割の選手が調子を上げれば、入れ替わってしまう可能性もある。幸い(チームにとっては不幸いかもしれない)二軍で爆発的な成績を残している選手はいないけれども。

序列を上げるためには、勝負を分ける場面でなくとも、コツコツと良い結果を残していくしかない。ベンチ枠をかけた争いなんてもうごめんだ。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005587
※ヤクルト公式HPより

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