素晴らしかったサイスニードと台無しにしたインタビュー | ヤクルトが好き

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2022年6月17日(金)
ヤクルト[7-2]広島(神宮)

スタメン発表から試合終了のその瞬間まで、ワクワクする瞬間がなかった。これは偽りなきこの試合の感想だ。これは石山泰稚が打ち込まれたとか、宮本丈が出場していないとかそんなことはまるで関係ない。全体的に試合自体が締まっていなかった。逆の意味でターニングポイントにならなければいいな、とさえ思った。

さて、カード頭になる金曜日(火曜日)は投手戦になることが多い。エースやそれに準ずる投手が投げるからだ。ヤクルトはサイスニード、広島の大瀬良大地。どちらもそういった意味では申し分ない。「格というものがあるだろう」と言われたって十分に反論できる。

この日もサイスニードは素晴らしかった。球数も少なく8回1失点(98球)。カード頭の先発として申し分ない。球数が嵩んできた8回はちょっと怪しかったけれども耐え忍んだ。でもこの日のサイスニードは2安打1打点は万々歳だった打撃と走塁に目がいってしまう。それもミスの方に。

この試合、サイスニードは攻撃面で2つのミスがあった。ひとつめは走塁。自身が二塁走者の際、塩見泰隆の大きな二塁打で生還できなかった。フライ性のあたりで捕球される可能性もある打球。通常はハーフウェイで待ち、落ちたことを確認しホームへ向かう。

それがハーフウェイより手前というよりタッチアップ体勢をとっていたため、ホームまで還ってこれなかった。映像でどこまで映っていたのかわからないけれどもボーンヘッド。

1年前の嶋基宏を思い出す。嶋も同じように還ってこれず、結局試合は引き分けに終わった。石川雅規に勝ちがつかなかった。そんな試合(2021/7/4の中日戦)が蘇る。それを帳消しにした山田哲人のひとふりはさすがだった。ミスは消えないけど、得点は奪えた。

もちろん投手だから走塁練習が野手より少ないのはしょうがない。あとは三塁コーチとの連携や意識で改善できればいいのかなぁと楽観的に考えた。

そしてもうひとつ。バスターとスクイズのサインミスは結果オーライ。誰の目に見てもミスがあったことは明らかだったけれども、”誰が”ミスをしたのかは明らかではない。三塁走者の青木宣親や三塁コーチャーの森岡良介が間違えた可能性だってある。作戦面だし明らかにしないのが一般的。ファン目線で見ても明かすのは野暮だし、想像の余地がある方がよかったりもする。

それなのにヒーローインタビューでサイスニード本人に直撃するのはどうなのかなと嫌な気持ちになった。チーム内で「おいおい(笑)」となるのはいいかもしれないけど、それとはわけが違う。結果オーライだったし選手が「ミスした」ことを明かせば笑いは取れるかもしれない。それでいいんだろうか。

答えを予測し、言わせようとするインタビューほど嫌なものはない。このインタビュアーはサイスニードに「ミスした」という事実を言わせたかったのだろう。多くのファンの前で。

高津臣吾監督は試合後に「何とも言えないですね。ちょっと作戦のことなので」と話すにとどめていた。まぁそうだろう。これがふつう。二度と昨日のインタビュアーのインタビューは聞きたくない。そう思ったほど。

勝ち試合の最後の締めくくりがこれというのは最悪だった。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005819
※ヤクルト公式HPより

高津監督コメント:https://www.nikkansports.com/baseball/news/202206170001579.html
※日刊スポーツより

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