少し寂しい──梅野雄吾に対する感情 | ヤクルトが好き

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2022年6月18日(土)
ヤクルト[10-6]広島(神宮)

よくわからないけど勝った。そんな試合だった。包み隠さずに言うと”プロ野球を観に来ているのに…”と正直感じていた。まったくもって締まらない試合は見てて退屈だ。得点シーンが多いとか少ないとかそんなことは関係ない。間延びする試合時間は悪。試合時間を短くしようとする動きがあるのはうなずける。

もちろん選手がさぼってるわけではない。コンディションや相手との相性、当日のプレー環境…と様々な要素が絡み合ってこういう試合が生まれてしまう。

そんななかでも光ったのが木澤尚文と梅野雄吾だった。壊れそうで壊れてない試合を木澤は修復した。2回無失点の好救援で”プロ”の姿を見せ、結果として4勝目を手にしている。自力で勝ち取ったと言うよりも”ごっつぁん”の白星かもしれないが、こういう試合の積み重ねが信頼となり、ポジションが確立していく。”乞うご期待! ”というのは木澤のためにあるようなものだ。

そして4点リードの9回を任された梅野も先頭打者に出塁を許すも併殺で切り抜ける。失策で再び走者を背負うも生還させることなく無失点で試合を締めた。勝ち星はもちろん、セーブもホールドもつかない。それでも評価はきっとされる。信頼の貯金は増えていく。

復帰したばかりだからなのか梅野の信頼は”まだ”高くない。勝ちパターンで投げているわけではないという登板するシチュエーションからもわかるが、登板後のブルペンの動きでも見て取れる。

この日は、9回のマウンドに上った後、ブルペンではマクガフが準備を始めた。寂しかった。よく言えば”万が一に対する備え”だが、悪く言えば”梅野の信頼が薄い”ということころだ。

ふだんマクガフが9回のマウンドに向かった後、最初からブルペンで準備をすることはない。打ち込まれて、連打を浴びてまずい、となってから誰かがキャッチボールを始める。それだけの信頼がある。実績がある。

梅野の将来はわからない。今年のはじめには先発転向の準備もあった。木澤やそれこそ清水昇らドラ1が後ろに君臨するのであれば、先発に回ったほうが光る可能性は十分にある。いつまでも火消しや便利屋をやっているのは少し寂しい。年俸もあがりにくい。

守護神になるのか、それとも先発にまわるのか──今の持ち場以上に光る可能性のあるところへ。信頼を勝ち取り、確固たるポジションを。それが梅野に対するファン(ぼく)の思いである。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005825
※ヤクルト公式HPより

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