驚きと違和感が入り混じった嶋への拍手 | ヤクルトが好き

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2022年6月24日(金)
ヤクルト[16-6]巨人(神宮)

大勝にも気分が晴れない。高橋奎二があまりピリッとしなかったとか、自慢の中継ぎ陣が揃って失点したとか、最後の最後に長岡秀樹がエラー未遂があったとか、宮本丈が代打で凡退したとかそういうものが理由ではなく。

15-3と大差がついた7回裏、奥村展征と嶋基宏がベンチ前でキャッチボールを始めた。山田に代わって出場するであろう奥村が嶋をパートナーとしてキャッチボールをすることは珍しくない。でも目を引いたのは嶋の格好だ。嶋は不織布のマスクをしておらず、プロテクターを身に着け、試合に出場する準備万端だった。

高津臣吾監督は今シーズンここまで出場のなかった嶋に出場機会を与えた。8回と9回の2回で合計3失点。リードがいいとか悪いとかはわからないけれども、結果がよかったとはいえなかった。でもこればっかりは投手の調子もあるし、相手の意地もあったのかもれない。大きく気にする必要はないように思えた。もちろんバッテリーでの反省はするとして。

そんな嶋の今シーズン初打席は16-4と12点リードの8回無死一塁の場面で回ってきた。万雷の拍手。驚きを通り越すほどの大きさは、村上宗隆や中村悠平のホームランよりも強烈でこの日1番だった。ホームランの後は傘が振られる。拍手はそもそも大きくなく、どよめきが起こることのほうが圧倒的だから当然といえば当然なのかもしれない。

点差が少なければ送りバントなのだろう。でも12点差でその選択は考えられない。嶋は積極的にスイングしファールで粘ったけれども最後は併殺に打ち取られた。

ここで大きな拍手が起こった。引退試合でもないのにゲッツーで拍手? 残念でならなかった。違和感しか残らなかった。拍手をする人たちはどういう心理なのだろうか。疑問しか湧かなかった。ゲッツー崩れで嶋が一塁の残ったのならば、この拍手もまだわかる。大量リードだけど全力疾走を怠らず、一塁に生き残ったことにたいする称賛。

でも、現実はそうではない。無死一塁が2死無走者になった。大きく落胆するところだ。

8回裏で12点差あったから、もう勝ったも同然だから、1点取れなくても大勢に影響はない。だからこその拍手なんだろうか。

明らかな打席における失敗を公式戦のなか、リーグ終盤の消化試合でもないなか、引退を表明したわけでもない現役プレーヤーがされて嬉しいものなのか。

この場面でテレビの解説者も何らかの発言をしたらしい。どの瞬間に、なにに対して、誰に対して、どのような口調で喋ったのかはわからない。でも、その発言だけが独り歩きし、大きな議論を生んでいる。

ぼくは放送をリアルタイムで聞いていないから、解説者に対する思いはなにもない。ただ現地にいて強烈な違和感だけが残った。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005852
※ヤクルト公式HPより

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