典型的な”勝ちパターン”で思い出す”あの日の神戸” | ヤクルトが好き

20211127神戸

2022年6月29日(水)
広島[2-9]ヤクルト(マツダ)

サウナのような気候。暑さが熱さに変わった街を歩きながら極寒を思い出す。

典型的な今年の勝ちパターンだった。

先発投手が試合を作りロースコアでゲームを進めていく。相手の先発を降ろし、勝ちパターンが出てくる前、いわゆるBチーム相手にリードを広げ物量で押し切った。

相手の先発から勝ちパターンに直結されると一筋縄ではいかない。そうさせないためにもリードを奪う。あるいは少々のビハインドでも5回、6回で相手の先発を降ろす。そうすることで相対的に力の劣るBチームの投手がマウンドに上がる。そこを叩く。叩く。叩く。

この試合では僅差のリードで試合中盤を迎えたこともあり、比較的楽な展開ではあった。7回を迎えたときには2-0。3連戦の2戦目ならば恐らく勝ちパターンは出てこない。案の定だった。

この戦い方はほぼほぼのチームに通用する。Bチームが強力な球団は現在のセ・リーグに存在しないからだ。強いて言うならヤクルト(うち)くらいだろう。それでも最近は疲れなのか、暑さなのか、揺り戻しなのか、Bチームが打たれ始めてきた。

もちろんそれでも勝てないときはある。勝てても危ういときだってもちろんあるけれども──。

こういう試合展開に遭遇するとどうしても”あの日の神戸”が蘇る。

ロースコアでゲームを進め、早い段階で相手の先発を降ろし得点を奪う──この作戦が通用しなかった。山本由伸という、オリックスが、日本が誇るスーパーエースは手強かった。シーズン最後の登板ということもあり1人で9回を投げきり1失点。141球のワンマンショー。エラーからも崩れない。球数を投げさせても降りなかった。

あの試合を乗り越えたチーム、そしてファン(ぼく)ならば、少々の相手には決して崩れない。技術だとかパワーは成長もあれば加齢による衰えもある。でも考え方や経験に衰えはない。いいこともわるいことも全部が蓄積されいく。

一般的にプロ野球においては”勝ちパターン”というと僅差の終盤に出てくる投手のことを指す。それはわかっているけれども、今年のヤクルトは試合展開に勝ちパターンがある。苦しく寒いあの日本シリーズを経験しているからこそ、それが鮮明になった。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005878
※ヤクルト公式HPより

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