”5番”青木宣親が打った大きな意味 | ヤクルトが好き

青木宣親

2022年7月7日(水)
巨人[3-11]ヤクルト(東京ドーム)

ヤクルトに根付く「5番問題」がこの日は解決した。ベテランの青木宣親が2安打2打点。それに触発されたのか4番の村上宗隆も2安打1打点と結果を出した。

意外にも村上が打点を挙げたのは7月に入ってから初めて。あのマツダスタジアムでの4打席連続三振で調子が狂ったのか、5番が定まらないから避けられているだけなのかはわからないけれども、打てていなかった。この試合でも打点は押し出しによるものだから、打って挙げた打点ではないのだけれども。

開幕当初はサンタナがいた。その後は日替わりでいろいろな選手が試されてきたけれどもうまくいかず。だれも定着しなかった。5月に入ってから中村悠平が復帰すると一時的にはハマった。でも”一時的”だった。

なかなか固定できない5番。いや、村上の後ろ。これがチームのネックとなることは火を見るより明らかだった。日替わりで起用された選手が「俺がやる」と交互に活躍する、という希望は遠の昔に儚く散った。現実は甘くない。

村上は勝負を避けられインコースに特攻される。その影響なのか、ややベースから離れて立つようになった。勝負どころでは申告敬遠される。もちろん後ろの打者が打つ可能性はあるにせよ、村上との期待値の差は推して知るべし。

前日の試合ではサンタナの負傷後にチームに加入したキブレハンがそこに座った。起爆剤になればおもしろかったけれども、ちょっと苦しい内容だったことは否めない。凡退は仕方ないにせよ3打席とも初球の甘い球を見逃し。今の段階で5番を求めるのは少し酷だ。

そういった意味でも”5番に入った”青木が打ったのはとても大きい。”村上と勝負する(せざるを得ない)”確率を少しでも上げることができる。

とはいえ青木も毎試合スタメンで、5番を任されるかというとそういうわけではない。当面は相手先発の左右やコンディションと相談しながらの起用になる。順風満帆では決してないが”1週間のうち半分くらいはなんとかなるのではないだろうか””と甘い囁きが聞こえる。

サンタナはすでに日本に入っている。打つ方はともかく守備を考えると早く見積もって一軍への復帰は後半戦、8月に入ってからだろうか。

それまでどうやって凌いでいくのか。それこそ采配の見せ所だ。”勝手に”起用を読み解いていくこと、考えること。それがぼくの野球の楽しみ方。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005913
※ヤクルト公式HPより

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