2022年7月8日(金)
ヤクルト[0-8]阪神(神宮)
終わってみれば複雑な試合だった。阪神のエース青柳晃洋相手ということもありスタメンは左打者をずらりと並べた。山田哲人、塩見泰隆、オスナがおやすみ。山田に至ってはベンチ外。プロコレ山田ユニを着ていったぼくの立場は…。
対策という名の休養日。その両方を同時にできるのであれば、こういう日があるのも致し方ない、か。と無理矢理に自分を納得させる。まぁ明日もあるし、なんなら明後日もある。
ここでふと思うのは多くの人に明日や明後日はない。当たり前のようにぼくは明日、明後日と口にするけど、SNS上でもそう。この日だけ球場に来ているファンだっているはずだ。たまたま初めて足を運んだ人だっているかもしれない。そういう人はどう思うのだろうか。
待ちに待った神宮球場でのヤクルト戦。来てみたら主力はお休み。ビハインドの展開で新人の柴田大地が初登板するのはわかる。でも打ち込まれてもブルペンでの準備はなかなか始まらず、いわゆる晒し投げの状態。なんとか1人で投げきったけれども、最後の最後に準備し始めたタイミングからすると、チェンジにならなかったらあと2人から3人は時間が必要だっただろう。5点どころか7点、8点取られていてもおかしくない。
シーズンのなかでは143分の1だし優勝を目指す上でこういう負け方、試合の畳み方をする日があるのも理解している。でもそれは、ぼくが野球をずっと見てきているからわかること。そうでなければそんなことは考えもしない。
「なんだこの展開、勝つ気あるの、野球おもんな」と思っていたって不思議ではないし、そう思う人が何人かいたとしても驚かない。
けれども、ビジターではなくホームでこの采配をできるのが高津臣吾監督の強みでもあるのだろう。1試合だけではなく1年で考えること。今の状況を俯瞰して考えること。口には出さずとも明らかに割り切っていた。
これが正解だとも不正解だとも思わないけれども、勝った負けた以上にいろいろなことを考えさせられるな。というのが正直なところだった。
だってもしぼくが、アメリカにエンゼルスの試合を見に行って大谷さんとスーパースターのマイク・トラウトが同時に休養って言われたら、(シーズンを勝ち切るためかもしれないけれども)がっかりするもん。
すべての人が満足するような試合展開ってむずかしい。
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005919
※ヤクルト公式HPより