2022年8月20日(土)
中日[2-7]ヤクルト(バンテリンドーム)
先発が試合を作り、4番がホームランを打つ。勝ちパターンを投入することなく逃げ切った。理想的な試合展開。瞬間瞬間での抑揚はあったけれども、試合全体で見ると浮き沈みもなく淡々と試合が終わった。まさに強いチームの勝ち方だった。
そんななかでも複数試していた。
野手ではキブレハン。外国人枠の兼ね合いもあり、与えられるチャンスは多くない。が、「2番・左翼」でスタメン起用されると2安打を放った。判断を迫られたり、難しい打球がなかった幸運(ある意味不運)はあるけれども守備は無難だった。
これれからも相手左腕が先発のときのスタメン、あるいは右の代打として起用があるかもしれない。
投手では田口麗斗。7回、8回と今シーズン初めて2イニングを投げ無失点。もともと先発だったこともありスタミナに不安はない。そのなかで対左だけでなく、右にもそれも複数イニング投げられることを改めて証明した。
”田口”というカードの切りどころが増えたことになる。
勝ちパターンが登板過多のときにセットアッパーとして、あるいは左のワンポイントとして、さらにはロング要員にもなる。もともとその力はあったけれども”左”というカードがなかったことで起用できなかった。
それが久保拓眞というピースが加わり、山本大貴が不完全ながらもテストされている。”左”に関してはなんとか目処が立ってきた。
だからこそ、いつでもどこでもいける田口をもっと柔軟に、だ。
右・左の違いはあるにせよ投手コーチだった2015年の秋吉亮、監督して日本一に導いた2021年のスアレスのようなイメージで高津臣吾監督は考えているのではないだろうか。
中継ぎ投手陣を見渡しても圧倒的な存在はいない。そのなかでやりくりで勝つ。
背中にDeNAが迫ってきても、そんなテストをしている。来たるべき9月の山場に向けて。焦る必要は多分ない。
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021006119
※ヤクルト公式HPより