山下輝が一発回答──CSで見たいけど見たくない複雑な思い | ヤクルトが好き

マツダスタジアム

2022年9月30日(金)
広島[1-5]ヤクルト(マツダスタジアム)

新人らしからぬ投球でアウトを積み重ねた。ドラフト1位ルーキーの山下輝である。

公称188センチ、100キロの大型左腕。150キロを超えるストレートをバンバン投げ込みそうな肉体とは裏腹にストレートは140キロ台前半から中盤。とりわけ速くはなく、豪快というよりかは繊細。丁寧に投げながら凡打の山を築いていた。

打たせてとる。この例えがしっくりくる。打た”れ”てとる、ではないところがまた素晴らしい。三振を多く奪うタイプではないから、怖い部分もあるし味方の守備力やグラウンド状況にも大きく依存する。それでもこの日はそんなことを感じさせずにアウトを積み重ねた。

来シーズンの先発ローテーション候補に躍り出たことはもちろん、クライマックスシリーズでの登板機会があってもおかしくはない。

小川泰弘、サイスニード、コロナから復帰し二軍戦で3回を投げた高橋奎二と小澤怜史。そして石川雅規。最大6戦あるファイナルステージで5人の先発は決まっている(と思う)。

6人目の枠を原樹理や高梨裕稔らと争う──いや、争うのではなく一発回答で答えを出してしまった感もある。

山下が3勝3敗で崖っぷちの状態で先発し世代交代と言わんばかりの好投。その結果、日本シリーズに導くのはまさに高津臣吾監督が掲げる「勝利と育成」の両立にほかならない。精神面でも大きな成長を見込めることだろう。

そんなストーリーもおもしろいな。と思うけれども、やっぱり3連勝であっさりと勝ち抜けを決めて欲しい。第6戦までもつれこむなんてちょっと、どころじゃなくかなりいやだ。ファン(ぼく)はいつだって勝手なのだ。

20220930:GAME141[C1-5S]79勝59敗3分/優勝/神宮35勝33敗/山下7.2回無失点&プロ初勝利/キブレハン5号/オスナ2試合連発/宮本出番なし#swallows

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021011403
※ヤクルト公式HPより

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です