2022年5月4日(水)
阪神[0-3]ヤクルト(甲子園)
1試合見るだけではわからないけれども継続して見ることでわかることがたくさんある。この日もたくさんあった。
先発の石川雅規の球速が出ていなかった。もともと球が速い投手ではないのは当然のこと。それでも出ていない、と感じたのは継続して見てきているからだ。
前回の登板は球が速かった。そこから比べると1キロから2キロの違いかもしれない。でも130キロに対する1キロと150キロに対する1キロでは重みが違う。走者を出す、出さないもそうだけれどヒヤヒヤの連続だった。それでものらりくらりと抑えていく。
逃げずに攻めたこともあってか与四死球はゼロだった。今シーズン初めてのことだ。思い返すと去年の6月に3連勝したとき与四死球はひとつもなかった。9月に挙げた4勝目もそう。去年、先発して与四死球がひとつもなかったのは5試合。そのなかで4勝した。唯一勝ち星がつかなかった試合も6回1失点と好投している。裏を返すと与四死球がひとつでもあったら勝てなかった。
(今シーズン初勝利となった前回は2つ出したけれども)与四死球はここ2年の石川のバロメーターのひとつになっている。
もちろん与四死球がひとつもなければ必ず勝てるわけではないし、あったからといって負けが決まるわけでもない。そもそも与四死球が少ないほうが走者は少ないわけで失点の確率は低くなる。そんなことはわかっている。
でもこういった見ているからこそ気がつくもの。見つけたからこそ楽しめるものはたくさん転がっている。
難しい計算式などいらないし、有料のサイトにお金を払わないと見られない情報でもない。NPBの公式にヤクルトの公式やスポナビから拾ってくることが誰でもできる。
そういうのがひとつでもあったほうが野球は楽しい。
試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005616
※ヤクルト公式HPより