梅野雄吾はチャンスが来るその日まで牙を研ぐ | ヤクルトが好き

ブルペン

2021年6月5日(土)
ヤクルト[3-6]西武(神宮)

前日の快勝から一転、大逆転劇を目の当たりにした。残念なことに敗れる側だったけれども、抑えのマクガフが打たれたのならしょうがない。少なくともぼくはそう思える。

1点リードで迎えた9回のマウンド。ここに立つ資格のある投手がどれだけいるというのか──。

ふと思った。今すぐには無理でも2年後、あるいは3年後、その資格が備わっているかもしれないな、という投手はいる。

背番号「37」のマクガフの1つうしろ。背番号「38」を背負う梅野雄吾のこと。今の役割は火消しに近い便利屋。勝ちパターンではなく出番は決まっていない。複数回に渡って投げ込みを行う日も多い。この試合でも1番最初にブルペンに入り、そして1番最後にマウンドへ登った。

苦しんだマクガフの後を受け山賊打線を二者連続三振に仕留める快投で4試合連続となる無失点投球。勝ちパターンへの挑戦権を手にしたといっても、決して言い過ぎではないそんな内容だった。

実のところぼくはずっと「先発・梅野」が見たいと思っている(た)。それでもここ最近の投球を見るに、守護神ならありなのかもしれないなぁと少し考えを改めつつある。火消しでも、セットアッパーでもなく、だ。

ドラフト3位という指名順位を考えれば、高卒5年目のこの段階で通算163試合に登板し53ホールドをマークしているのは大成功の部類に入るだろう。でも、梅野の持っているであろう力を考えると、この役割で終わるような選手ではない、そう思えて仕方がない。

高校時代は山本由伸(オリックス)らとともに「九州四天王」とも呼ばれた逸材だった。プロ入り後も同期のドラ1・寺島成輝よりも早く一軍デビューを果たしている。寺島の故障はあれど、高卒1年目の夏に先発で一軍デビューの場を与えられるほどの有望株だった。

先発から中継ぎに転向し一時は勝ちパターンにも入っていた。とはいえ、打ち込まれることも多く、勝ちパターンに定着することは叶っていない。ぽーんと被弾することもしばしば。なかなか安定しないのは若さたる所以なのか。それでも毎日ブルペンで準備をしながら、虎視眈々と上を目指している姿は見ているファン(ぼく)を熱くさせる。

長いシーズンにおいて勝ちパターンが1年間固定できることは(残念ながら)少ない。故障、不振といった理由で入れ替えが行われている。今年も淡々と役割をこなしていた今野龍太が勝ちパターンの座を掴み取った。今度は梅野がその座を狙う番なのは一目瞭然だ。守護神になるためにも、まずは勝ちパターンに入らなければ話は進まない。

チャンスが巡ってくるその日まで、梅野はブルペンで険しくもなく穏やかでもない表情で牙を研ぐ。「梅野で打たれたらしょうがない」、そう言われる日はきっと遠くない。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021000450
※ヤクルト公式HPより

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