雨中のハマスタで掴んだ流れ | ヤクルトが好き

2022年4月17日(日)
DeNA[4-5]ヤクルト(横浜スタジアム)

雨が降る横浜スタジアムでの試合には強い。そんな気がしている。このカードの初戦もそうだし、去年も優勝争いをしているさなかで雨上がり後の試合を制しマジックを減らした。

この日もそう。途中から降り出した雨は強かった。青空はなくグレーがかかった空。マウンドに土を入れなければいけないほどの激しさ。画面越しでも雨粒が確認できる。

雨中の決戦で魅せた守備は華麗だった。

同点の8回裏。1死満塁。代打・藤田一也──これ以上ない熱く盛り上がるシチュエーション。

「ここで打たれたら負ける」そんな予感が漂う場面で山田哲人、奥村展征、オスナと渡った4-6-3。山田の送球は少しふんわりにも見えた。それでもハマの牛若丸こと藤田のヘッドスライディングはわずかに届かない。緊急登板の石山を救った。

この試合では好守備はたくさんあった。攻撃よりも見応えがあった。オスナのスクイズ処理、内山壮真の盗塁刺による三振ゲッツー。そのなかでももっとも印象に残ったのがこの4-6-3だった。

野球に「流れ」なんてものがあるかはしらない。都合のいいときはあると信じ、都合が悪いときは疑ってかかる。人間なんてそんなもの。最近の風潮だと、信じていたらオカルト扱いされる世の中だけれども、次の回に決勝点を奪って試合に勝ったという事実がある。それだけで素晴らしい。

守備でリズムを作る。それを証明できるとは思わないけれども、証明してほしいとも思わない。白黒はっきりさせるよりもグレーだからこそ想像の余地や奥行きが生まれてくる。人間の想像力は宇宙よりもきっと広い。

https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1515606140377202688

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005533
※ヤクルト公式HPより

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