謎は全て解けた─10回木澤尚文投入の理由 | ヤクルトが好き

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2022年5月26日(木)
ヤクルト[6-9]日本ハム(神宮)

この展開で負けるってある?なんて意地悪なんだ野球の神様は──。

9回2点リードでマクガフを投入。この時点で信頼度約100%の”勝ち確定”演出。もうそれくらい今年のマクガフはすごい。が、まさかの2者連続ホームラン。4球で同点。こんなことある?

とはいえ同点で裏の攻撃を迎えた。山崎晃大朗が塁に出て、盗塁を決め無死二塁。

打席には”Mr.トリプルスリー”山田哲人、”ヤクルトが誇るモンスター”村上宗隆、そして”9回の”中村悠平とつづいていく。1点は入るだろう。山田の打席中にファールフライ落球という”イベント”も発生した。ファールフライ落球からのホームランはよくある光景だ。

それなのに​1点も取れず、三夜連続のサヨナラ勝ちとはならず、延長戦へ突入。10回に木澤尚文とコールが失点し、1点を返すもそのまま敗れた。

こりゃ負けたな、と思うところから逆転サヨナラ勝ちとなった前日から、こりゃ勝っただろうからの逆転負け。つくづく野球はおもしろい。

前置きがとても長くなった。

マクガフで負けたらしょうがない、という思いはありつつ、なぜ10回に木澤尚文だったのか、という疑問が試合中からずっとあった。木澤が打たれたから、とかそういうことではなく順番の話。

延長戦に入る場合、ホームチームは一般的には良い投手から順番につぎ込んでいく。休養日の設定もあるし、ベンチの裏事情まではわからないが昨日で言えば10回は清水昇だったはずだ。

清水が休養日の設定だったのではないか? いや、恐らくそんなことはない。なぜなら前日は登板していないし、なにより7回に1度ブルペンで投球練習をしていたからだ。ここがブラフだとしたらそれこそ去年の優勝争いの再来だ。この時期にそれも交流戦でやる必要はない。

それなのに10回を木澤に託した。木澤の成長を促す意味合いがあったのかもしれないが、どうも少し腑に落ちず頭の中には霧がかかっていた。事実、Twitterでもその思いを書き連ねた。ま、反応は薄かった。

が、一通りの仕事(ぼくは試合から帰宅して仕事が普通にある)を終えた深夜1時57分。謎は全て解けた──この言葉とともに霧が晴れる。帰宅してから淹れたコーヒーは冷たくなっていた。

延長10回に入る前、すでに今野龍太とマクガフを起用していた。序列的にはもちろん次は清水だ。でも、ここで清水を起用すると週末の3連戦のやりくりが難しくなる。

この時期に3連投をしない、という前提のもとに考えた場合、翌日(金曜)の試合も接戦になり、3人つぎ込むとなればそのさらに翌日(土曜)の試合には誰も起用できなくなる。このリスクを回避した。

清水を温存することで金曜は3人、土曜は最低でも清水ひとりは起用できる。そのための清水温存であり、木澤の起用だった(はずだ)。また、この時点での序列は木澤>コールだったこともわかる。

芋づる式にあるいはところてんのように他のこともわかった。マクガフ、今野、清水の3人とそこに続く大西、木澤、コールここには凄まじい壁がある。ここ最近の数字だけを見ると大西らも素晴らしいがやはり違う。ここ数試合で如実に現れている。

結果的に継投策は失敗となり、チームは敗れた。清水を起用していれば勝った、とはもちろん言えない。それでもこの試合”だけ”を見れば最善の手を打っていないことになる。去年も2位とのゲーム差はなかった。この1勝が明暗を分ける可能性だってないとはいえない。

それでもシーズンは長い。だからこそ先を見据えた継投策をとった。次の三連戦への布石を打った。リスクを回避した。そんな継投策だったのだろう。

すでにコーヒーはなくなっている。

試合結果:https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2021005724
※ヤクルト公式HPより

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